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オリラン > ユーザテーマランキング > [真・リレー小説] > 3時の奇跡
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真・リレー小説

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3時の奇跡

No.1816
開始 2004/11/20 21:38
終了 2005/11/20 21:38

1位.

つまらない

66.7%(6票)
2位.

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33.3%(3票)
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BBS書込み数40件
投票者コメント数0件
投票者数9人
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(マカ)
快晴の春、幼稚園の入園式。 小さな幼稚園で俊介と佑介を見て親達はそろいもそろって言った。 「双子なのに似てないわねぇ」 手をつないでいる双子の彼らに、入園児の母親達は「二卵性なの?」と母親に尋ねた。 でも母親は 「一卵性のはずなんですけどねぇ。」 と右手を頬に当てて不思議そうに言うのだった。 その年、地方の幼稚園に俊介にとてもよく似た男の子が入園したことはまだ誰も 気づいていないのであった・・・・。

(マカ)
「おい!俊介!先行くからな!」 「分かったよ!」 残暑に佑介の怒鳴り声とドアの音が響く。 幼稚園時代から10年、彼らは立派な中学生になっていた。 「佑介上履き持ってったわね?俊介、あなたまた忘れてるでしょう?」 「あー本当だ!ありがとう!」 玄関先でスニーカーを履く俊介に 母さんは俊介に上履きと袋を手渡すと「あぁついでにゴミもね!」と 俊介にゴミ袋を押し付けた。 俊介は「佑介に頼めばいいのに。遅刻しそうなんだけどな」とぼそぼそつぶやいた。 「始業式なのに寝坊する罰です!」と母さんはにっこり笑った。 平凡でいかにも幸せな家庭。でも今日からこの家に人生最大の転機が訪れることとなった。

(マカ)
夏服で活気と熱気に溢れる始業式。体育館で佑介は俊介を目で探したが俊介の姿は見当たらなかった。 もしかして・・・遅刻しちゃったのかな。 頭も良くてスポーツも標準で優しい佑介はいつも俊介を気にかけていた。 「なぁ、佑介。相方今日いなくね?」 「俊介だろ?俺も探してたんだけどさ・・」 教室に戻る途中、佑介の友人、悟史が話しかけてきた。 「あぁ~っ!俊君だぁっ!」 その時後ろの方で女子の黄色い声が聞こえた。 俊介・・相変わらずもてるなぁ・・としみじみ思う瞬間だった。 そして女子の目線の先を佑介が追うと職員室前で先生に頭を下げている俊介が居た。 あ、また遅刻したんだな。佑介は無意識にそう解釈した。 「しっかしなんで佑介より俊介が人気なんだろうな。」 「さぁな。」 悟史の質問に佑介は少しイラッとして答えた。

面白い (投票した人)
おもしろいよ。by匿名

(マカ)
先生と話が終わった俊介は廊下を歩き始めた。 「俊介!お前また遅刻したの?」 その俊介を佑介は呼び止めた。 「いいや、遅刻セーフで褒められてたの。この調子で~みたいな。」 「あぁそう。」 にこにこ笑って答える俊介。なんとなくほっとした。 「ねぇ佑介!ちょっと聞いてよ!」 俊介は素直でどっか抜けてて顔も可愛いような格好いいようなって感じで・・・ 「何?なんかあったの?」 背も女子より高いくらいで何よりサッカー部のエースだ。 「それがさぁ、転入生くるらしくって可愛くて!同い年だよ絶対~!」 「あぁ職員室にいたの?」 「そうそう。男にも女にもモテそうだよ!」 にこにこ鼻の下伸ばして俊介は言う。佑介は彼女までいる俊介が褒めるなんて、と 少し興味があった。 そこで1組の佑介と4組の俊介は別れた。 「言う事も顔も似てねぇなぁ。一卵性の双子さん」 俊介と別れた佑介に悟史は言った。 それは最近佑介の悩みでもあったのだった。

投票した人さん (マカ)
投票と感想ありがとうございます! 早速意見いただけてとても嬉しいです。これからもできたら読んでください。

(マカ)
佑介のクラス、1組で1時間目開始の鐘が鳴った。 ガヤガヤと席に着くと同時に先生が横引きのドアを無造作に開けた。 太った眼鏡で髪が少し薄い大河原先生だ。 「起立。礼。着席。」 学級委員の佑介の合図でみんなが動く。先生も軽く会釈した。 「えー、いきなりだがこの学年に女子の転入生が初めて入った。」 先生は教卓にファイルを置くなり話し始めた。 「順番的に1組に入ることになったので、まぁ席はあそこだな。」 先生の話と同時に1組がザワッと沸き返った。先生が指差した席は窓際に一人ポツンとあまった 女子が座っていた席の隣だった。 その子は「じゃあ、女子同士隣でいいんですかー?」と言った。 先生は縦に首を振った。その女子は小さく「やった」と呟いた。 佑介は頬杖ついて さっき俊介が言ってたやつだろうな と考えていた。

(マカ)
「よーし、じゃ入れ!」 と先生の合図でみんなのテンションがぐっと上がる。特に男子は身を乗り出す。 そこに現れたのは肩につくかつかないかの直毛な髪にスカートも可愛く着こなし、 にっこり笑顔のまさに人形のような可愛い女の子だった。 そのこは「初めまして、秋田から来ました。加賀谷 雛と言います。よろしくお願いします」 と笑ってお辞儀した。 教室がシーンとなった。 まさか雛が俊介と佑介を揺らす存在だとはこの3人、夢にも思ってなかった。

(マカ)
「じゃあ学級委員、立って。」 先生が手で起立の合図をした。その合図で佑介と女子学級委員の松崎裕恵が立った。 「何か分からなかったら二人に聞いて。」 「はい。」 鞄を両手で持つ雛に先生は言った。 「おい、さっき俊介が言ってたのってこの子じゃねぇの?」 佑介の後ろの席の悟史が座ろうとしている佑介に耳うちしてきた。 「みたいだな。でも俊介にはこのこと言うなよ。」 「は?なんで?」 「なんでもだよ。」 不満げな顔した悟史に佑介はすぐにそっぽ向いた。 佑介はチラッと雛を横目で見るともう周りの席の女子に話しかけられていた。 何故か憎めない・・・そんな女の子だった。

(マカ)
「祐~宿題教えて~」 その日の夜、薄茶色の2階にある佑介のドアを俊介は叩いた。 「どうぞー」 戸の向こうで佑介の声が聞こえて俊介は「悪いねっ!」と言いながら部屋に入った。 「歴史のプリントまだやってなかったのかよ!」 佑介は回転椅子を社長のように俊介に向け、俊介の左手に持っているプリントを見るなり言った。 「うーん・・だって俺理数系だからどうも社会は・・・」 「そんなこと言ってねぇでさぁ、締め切り今日じゃなかったっけ?」 「だから・・怒られたの。」 俊介はちょっとしょぼくれて言った。 「ここは、あー幕末か。ペリーと結んだ条約くらい分かってるだろ?」 ちょっと小さなテーブルを二人で挟んで座った。 佑介が好きなクラシックが部屋には響く。見渡すといつも小奇麗な佑介の部屋。 俊介は俺らはAB型なのにこいつA型なみに几帳面だな。と不思議に思っていた。 「分かった?」 「え、あ、あぁ。」 「ホントかよ。」 佑介はハハッと笑った。俊介は佑介と双子じゃない、なんて疑った事は一度もなかった。

(マカ)
宿題のプリントも残り8問に差し掛かった時だった。 「っあーっ!100問プリントとかもうぜってぇ嫌だ!」 俊介は大きく伸びをした。 「あとちょっとじゃん。」 佑介はプリントから目を離さず、シャーペンを握っていた。 「そういえばさぁ、あの子どのクラスなんだろ。佑介のクラス?」 「え?誰?」 俊介はあぐらをかいていたが後ろにそのままバターンと倒れて横になった。 今ではまるで佑介が宿題をやっているようだ。 「転入生だよ!苗字なんだっけ?1回聞いたんだけどな。渋谷?だっけ」 「あぁ加賀谷さんね。」佑介はシャーペンの頭で下唇を押しながら言った。 「え?何で知ってんの!?お前のクラス?!」 俊介は飛び起き、目を丸くして佑介に身を乗り出した。 「あ・・え?!ちげーよ、さ・・悟史に聞いたんだよ。あいつ・・ほら、女好きじゃんか」 「え~?そうだっけ。じゃあ1組じゃないんだ。どのクラスだろ。」 かすかに佑介は手に汗握っていた。 佑介の心には「加賀谷さんだけは俊介に渡したくない」と言う決心が固まっていた。

10 (マカ)
朝。まだ短縮授業だというのに毎年新人戦で好成績を収めているサッカー部は朝練があった。 そのため俊介はその日遅刻はまぬがれていた。 「先生!プリントやってきました!」 教室に入ってきた4組担任の社会科、千葉先生に俊介はプリントをひらひらさせた。 「おっお前にすりゃ早いな。あ、兄ちゃんの佑介にやってもらったんじゃないのか?」 「俺だって一生懸命考えました!」 先生の言う事に焦った俊介にクラスのみんなはどっと笑った。 社交的で何か嫌えないクラスのムードメーカーな俊介は男からも女からももてる存在だった。 俊介のいるクラスにはいつもその学年で最も団結力があった。 「なぁなぁ、今日さぁ転入生見に行かね?」俊介のもう一人の相棒、 同じサッカー部の良きライバル幸樹が言った。 「やっぱ興味あるよなぁー。行こうぜ!」 そう言って俊介は4人で雛を見に行った。 「3組にはいないー」 「2組もだよ・・・・」 みんなしょぼくれて言う。残るは1、5、6組。 その時雛は職員室へ教科書をもらいに行っていた。そこへ「いるかー?」俊介達は行った。 やはりそこには雛はいる

10 (マカ)
やはり1組には雛はいるはずもなかった。 「なんだよ!そのクラスにもいねぇよ!」 「うそだろ、中2だったし。」 「もういいよ、俺ちょっと部活予定表見てくる。」 廊下で騒いでいる3人を置いて俊介は職員室の前にある部活予定表を見に行った。 そこには『2日 ミーティング 2-2にて』と書いてあった。 「また今日もあんのかよ・・」 ため息ついてると職員室のドアが開いた。 俊介は先生と思いびくっとして戸の方に体を向けた。が、出てきたのは・・ 「あ。」 と俊介を見て驚く雛だった。 「あ。」 俊介も一文字こぼした。 「昨日はどうも。」雛はにっこり笑って俊介に会釈した。 俊介も「いや、こちらこそ。」と一礼した。 「あのさ、何組に転入したの?」 「え・・1組。」 雛は俊介に向かって人差し指を一本見せた。 「1組!?佑介言ってなかったのに。」 「学級委員の志麻君でしょ?知り合いなの?」 「いや、双子。」 俊介は佑介についてうーんと考えながら答えた。 「え、2卵生なんだ?」 「ううん、1卵生だけど。」 「そうなの。似てないねぇー」

11 (マカ)
部活予定表を見に来た佑介に待ち受けていたものは、ハードな練習スケジュールではなく、 俊介と大好きな雛の楽しげな様子だった・・・。 小さい頃から俊介俊介。どうして俺は注目されない?女子だって俊介だけじゃないか。 佑介は中学に入ってからそう思った。 無性に気にするようになったのは俊介に彼女が出来てから。 もちろんそいつは佑介の好きな子だった。 俊介に悪気はない、分かってるけど抑えられない感情。 勉強さえできないのに、俺だって野球部キャプテンなのに・・・。 みんなもっと俺を見て。 そんな佑介にチャンスが来た。俊介を勝たせるチャンス。 雛の・・・転入だった。 けれどそんな雛も今、俊介のとりこ。 俺はどうすればいい?どうすればいい? そういえば女子に聞いたことあったっけか。 満月に向かって相手の名前を3回言うと呪いがかかるんだっけ。 俊介さえいなければ・・・俺は・・・俺は・・・

訂正 (マカ)
俊介を勝たせるチャンス。 は 俊介を負かせるチャンス。 の間違えです。すみません。

マジ面白い^^ (まみぃ)
超~続きが楽しみ!! 頑張って!!

面白い (投票した人)
うちの知ってる双子の子、1卵生なのに全然似てないんだよね(笑)2卵生だけどちょー似てる子もいる

レス (マカ)
まみぃさん ありがとうございます!読んでくださって。 楽しみにしていただけてとっても今嬉しいです。 これからもよろしかったら読んでください! 投票した人さん 面白いに投票してくださってありがとうございます! 知り合いに双子いるんですか?!あたしは塾にたまたまいるんですけど1卵生か2卵生か微妙 なんです・・^^;。見た目じゃどっちか分からないんですよね・・。 でも1卵生なのに似てなくて2卵生なのに似てるってあるんですね!初めて知りました。 二人とも書き込みありがとうございました。

12 (マカ)
俊介と雛のツーショットを見たその晩、2階の部屋で満月を眺める佑介がいた。 偶然とはどうしてこう恐ろしく重なるものか。 満月で雲ひとつない星空。 普通だったら美しい夜も、佑介にとっては自分の心のように汚いものだった。 「俊介・・・俺は・・・もう耐えられない。どうしても加賀谷さんだけは」 初恋の相手も俊介の彼女になった。プライドがずたずたな佑介。 あれからやっとまた人を好きになれた、2回目の始まったばかりの恋。 数日でまた、奴はさらっていった。 佑介は学校指定のサブバックから紙切れを取り出した。 それには『呪い』と書いてあった。 佑介は女子に「罰ゲームで呪いのかけかた聞かなきゃいけないんだ」 と呪いのかけかたを教えてもらった。 全部で5つ。 「5つもやれば・・・呪いは・・・」 気が狂っていた。おかしかった。 でも佑介は、満月に向かって呪文を唱えた。 俊介、俺はもう我慢できないよ・・

13 (マカ)
「佑介ぐっもーにん!珍しく早起きだろ!?」 朝、佑介よりも遅く起きる俊介が珍しく佑介と同じ時間に部屋から出てきた。 「あ、あぁ。珍しいな。なにか・・・あった?」 顔を合わせ辛かった。 こんな俺になにも悪意のない純粋な俊介。笑って話しかける俊介を見れば見るほど心が痛んだ。 「なんかさぁ、無意識に早く起きちゃって。なんとなぁく苦しくって寝てらんなくて!」 「・・・・・・え?」 「やだなぁ!そんな驚くなよ!首でも多分ぶつけたんじゃないかな。ほら俺寝相悪いから!」 俊介が自ら起きる事なんてなかった。 今まで目覚ましか親に起こされないと起きない彼が自ら起きた。 首が・・・苦しい? 「首、赤くなってない・・よ。平気?」 「うーん。平気でしょ!」 俊介はにこにこ笑って下へ降りていった。 「飯だ飯だーっ!」と言って騒ぐ俊介を佑介は見ていられなかった。

14 (マカ)
玄関を出ると空はどんより曇っていた。俊介はたびたび咳をした。 「なぁんか佑介とゆっくり学校行くなんて久しぶりだな」 俊介が空を見て言った。 「たまには、のんびりもいいもんだな!」 八重歯をにこっとだして可愛く笑った。 佑介は「そうだよ。もっと・・早起きしなくちゃ・・」と作り笑いした。 「そういえば時間なくて言えなかったけど俺、酒井と別れたんだー」 唐突な言葉だった。 酒井、酒井心は佑介の初恋の相手。俊介の初めての彼女だった。 たまに家に連れてきた。 佑介には目障りだった。折角ふっきれた・・・ところだった。 「佑介、あいつのこと好きだったんだよな。それ、悟史から聞いて・・・気づかなくてごめん。」 「なんだって・・?」 「俺、佑介傷つけたくないんだ!酒井より佑介がやっぱり大事なんだ。酒井は傷つけていいって わけじゃないんだけど・・・」 「・・・・・・・」 「佑介?」 「もう一回言ってみろよ。」 佑介はぼそっと呟いた。 「え?」 「ふざけんなよっ!!!!!!」 住宅街に響き渡る佑介の初めて聞く怒鳴り声だった。

15 (マカ)
「ど・・・どうしたんだよ」 俊介の目はオロオロしていた。まさか、温厚な佑介がここまで怒るなんて。 佑介を見ると、拳は大きく揺れていた。 それは、佑介の心も表していた。 「なんでそんなことすんだよ。酒井さんはお前のこと好きなのに・・・なんなんだよ!  それで新しくきた加賀谷さんに乗り換えんのか!?モテモテ気分に浸るのもいい加減にしろ!  俺はなぁ、ずっとお前が嫌いだったんだよ。毎回俺の好きな奴はお前が好きで、  俺の立場は?何処行ったんだよ。  お前なんかなぁ、死んじまえばいいんだよ!この世にお前なんか必要ねぇんだよ!」 怒りのあまり早口の佑介。最後に佑介は笑って言った。 「誰も、お前の事なんて好きじゃねぇんだよきっと。」 佑介はそう言うとその場から足早に姿を消した。 俊介はそこにぼーっとただ突っ立っているだけだった。

16 (マカ)
佑介はそのまま学校へ向かった。俊介なんてどうでもいいと思った。 「おう、佑介!」 「あー悟史、はよ。」 教室にいくと朝練がたまたまない男子テニス部の悟史が声をかけてきた。 いつもだったらすぐ二人で馬鹿話が始まるのに今日の佑介はなにか重苦しい気持ちだった。 佑介はサブバックを自分の席に置くとその上にうつぶせになった。 そしてそのまま憂鬱な気分で授業に入ったのだった。 「えー、だからこれは一次関数に・・・」 佑介は数学の授業なんて考える気なんて全くしなかった。 最後に言った自分の言葉が頭から離れない。 『死んじまえばいいんだよ!この世にお前なんか必要ねぇんだよ! 誰も、お前の事なんて好きじゃねぇんだよ』 佑介はため息ついて頭を抱えた。何回も抱えた髪の毛はもうぐしゃぐしゃだった。

17 (マカ)
数学の授業も終盤となってきていた。 今日の授業を佑介は本当になにも聞いていなかった。 なのに・・「じゃあ志麻、この答えは?」なんて聞かれるのは定番だった。 「え・・・・」佑介は大人しく立って黒板を見つめた。 やばい・・・どこやってんのか分かんねぇ・・ そう思って数秒沈黙が続いたその時だった。 「佑介!弟知らないか!?まだ学校に来てなくて・・・家にもいないそうなんだが」 いきなり俊介の担任、千葉先生が急に俺らの教室のドアを開け、叫んだ。 「え・・・来る途中で別れたので知りません。」佑介は答えた。 教室中がざわっと騒がしくなった。一番驚いていたのは、雛だった。 千葉先生が「そうか・・・じゃあなんで・・」と考え込んでいるところに事務の若い女の人が来た。 そして千葉先生になにか伝えている。 みるみるうちに千葉先生の顔は真っ青になった。 「佑介・・・俊介が登校途中、事故に合って・・・亡くなったそうだ。」 教室中が・・・・静まり返った。

18 (マカ)
病院にかけつけると白い布を顔にかけた俊介がいた。 母さんが俊介の横で大泣きしていた。 「嘘だろ・・・。」 佑介はぼーっとつったって言葉を漏らした。 携帯には沢山のメールが来ていた。 『俊介は本当に死んじゃったの?』『どうして?』『なにがあったの?』 佑介の気持ちはまるでみんな無視だった。 中には『雛から伝言、俊介君のことで話したいことがあります。会って下さい。だそうです』 という理解できないメールも入っていた。何故雛が佑介に・・・。 でも今佑介は雛からメールが来たという喜びよりも俊介を失ったのが自分のせいではないのか・・ ととても押しつぶされそうになっていた。 俊介。冗談だろ?目を・・・開けてくれよ。 佑介の右頬に涙が伝った。

19 (マカ)
あの悲劇から10年の時が流れた。 2015年9月21日 志麻俊介の命日。 「もう、10年にもなるんだね。」 綺麗で清潔、という印象付ける女の人が墓の前に手を合わせた。 「早いもんだよな。」 眼鏡をかけたどこかお洒落な男の人が答えた。 「俊介はサッカー大好きだったのに・・・」 「思い出すと、今でも。」 男の人がサッカーボールを磨いて墓石にそえた。女の人は一粒涙をこぼした。 胸にかかるサラサラの長い髪は彼女をそのまま映し出すかのようだった。 彼女が涙を流すたび風が吹き、髪を揺らした。 「もう、みんなには忘れられちゃったのかな。」 男の人は「よいしょ」と言って立った。 女の人は男の人を見上げて「あたしが一生覚えてるよ」 「飲みに行くか!」 桶を持つと男の人は言った。 「あたしはウーロン茶だけどね。」 女の人も立った。 男の人の名は「佑介君はお酒強いからね。」志麻 佑介。 女の人の名は「雛が弱すぎるんだよ。」加賀谷 雛。

面白いです (亀太)
これからも頑張って下さい 応援してます!

亀太さん (マカ)
ありがとうございます。これからも読んでいただけたら嬉しいです! 応援本当に感謝します。

20 (マカ)
「そういえば、仕事どうなの?」 佑介が居酒屋の席につくなり言った。全席個室のこの居酒屋は雛のお気に入りだった。 「楽しいよ。イベントがある日とかはぎゅうぎゅう詰めで辛いけど」 雛は苦笑した。「大変だね、エレベーターガールって。」佑介はメニューを開いて言った。 可愛くて声も綺麗な雛にはエレベーターガールはもってこいだったし、 本当にやりたい小説家の勉強もこの収入で出来ていい生活をしていた。 「俺ももうちょっと出世したいもんだね。」 佑介がお冷を飲みながら愚痴をこぼすと 「新人なんだからまだまだよ。」と雛はあっさり笑った。 「俊介君はサッカー選手になってたのかな。」 肩肘ついて遠い目で雛は言う。 「あいつ、うまかったもんな。県のサッカーチームに勧誘されたんだけど断ったんだぜあいつ。」 「え?」 「あのチームが好きだからまだ行きたくありませんって。」 「俊介君らしいね。」 ここから二人だけの毎年恒例、俊介の馬鹿話が始まるのだった・・・。

すみません・・・ (亀太)
更新してもらえますか?

まってます (コウ)
私もつづきがみたいです。

久しぶりに・・ (マカ)
更新しないですみません。自分の作品に自信がなくなってからずっとここに 来る事さえ忘れていました。亀太さんとコウさん、すみません。 でも読んでくれている事がとても嬉しいです。 つまらないと思いますがちょくちょく更新します。 どうもすみませんでした。

21 (マカ)
「あぁ。頭痛い。」 次の日制服に着替えてもまだだらっとしている雛が居た。 「加賀谷さんどうしたの?」 「あ、先輩。」 頭を抱える雛に先輩、吉永雅子が肩を叩いた。 「ちょっと昨日夜更かししすぎまして、あまり寝ていないんです。」 「あ、そう。仕事に支障がないようにね。」 「はい。」 肩をすくめて返事をし、雛はそそくさとその場を去った。 雛はそれからエレベーターへと移動しいつものように「上へ参ります」と笑顔で言う。 休日のうえセールの日だからだろうか妙におばさんが多い。 エレベーターから見える景色がおばさんでうめつくされた。 「もう少々おつめください。扉が閉まりません。すみません。」 腰を低く言いながら雛はおばさんの一人を押さえつけた。 「あら、ごめんなさい。」グフフと下品におばさんは恥ずかしそうに笑った。 しかしそこへ「あーっそのエレベーター待ってください!!」 自分と同年代くらいの男の人の声が聞こえた。

22 (マカ)
「あーっそのエレベーター待ってください!」 その男の人の声に反応し雛は閉めようと思っていた扉を慌てて開けた。 「す、すみません。」 非常識な男の人は息を切らしながらにこにこ笑って入ってきた。 おばさんたちをギュウギュウとお尻で押して無理やり進入するわりには ブザーは鳴らなかった。 俊介みたいな声だわ、無神経なのに憎めない・・性格まで一緒でおかしい。 雛はその男に妙な親近感を覚え、チラッとその男を見た。 一瞬息をするのも忘れた。少し見るどころかまじまじと見てしまった。 「・・・・俊介?」 「え?」 その男は雛の声に反応し目が合った。 「俊介!」 雛の瞳には俊介の面影があるその少年がうつっていた。

どうも! (コウ)
すいません;でもこの小説好きです!! マカさんがんばって!めっちゃうまいし! ちゃんとよみます!! たのしみにしてますよ~~~~

コウさん (マカ)
いや、謝らないで下さい!なまけものだった私がいけないんですし、 コウさんのお気持ちが今とっても嬉しいんです! 頑張りますので読んでいただけたら光栄です♪

23 (マカ)
「俊介!!」 雛はエレベーターを止めるのも忘れて俊介を見つめた。 「え・・・?」 俊介らしき男性は雛を真ん丸い目で見た。 「ちょっと、あなた!!セールやってるとこ過ぎちゃったわよ?!」 その時図太い低いおばさんの声が雛の耳に響いた。 「え、あ。」 雛は俊介から目を離し、今何階か確認するとものすごい勢いで最上階まで上昇していた。 エレベーターが到着した音と同時に開いた扉の向こうにはレストラン街が広がっている。 「も、申し訳ございません!今すぐセール会場に」 雛がエレベーター内を見渡して謝ろうと思うと客は 「もういいわよ、階段で行きましょ!」 とカンカンになったおばさんの群れが一気にエレベーターから姿を消した。 「あ、俊介!!」 もちろん一番前に乗っていた俊介はおばさんの波にのせられてどこかへ消えてしまった。 「ああもう。どうしよう。」 扉が閉まると一人ぼっちのエレベーターで雛はしゃがみこみ泣いていた。 「俊介・・・」 真っ白な肌が桃色へと変化していた。

更新ありがとうございます! (亀太)
小説とっても面白いですよ! 自信を持ってがんばってくださいね! 関係ないことなんですが、 小説を更新してくれない人がいるんですよね。 だけど更新してくれてありがとうございます!

亀太さん (マカ)
面白いって言ってもらえて嬉しいです。そして読み続けて くれていることもとても感謝します。 はい、頑張ります! あたしも更新しないような人でしたがこれからはちょくちょく更新します。 いえ、こちらこそありがとうございます!

すみません (亀太)
マカさんの小説の色とかぶってしまっているので 変えたいと思います! 頑張ってかいてくださいね!

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