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為す「術」の無い”永遠”の迷路

No.741
開始 2004/01/07 12:09
終了 2005/01/07 12:08
確定
1位.

ha?????

10票
2位.

凄く面白いです!!表現とか最高です

9票
3位.

下手クソクソ

3票
4位.

下手

1票
5位.

頑張るのでよろしくお願いします!byきゆ

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natsu

○きゆさん○

そ~ですかぁwwってか小6なんですよね??
いっつもその事がどっかに飛んじゃっていって(笑)だってまだ小学生だなんて全然思えないU・・・。
あっwwきゆさんが語りましたねw
結構好きですよwwきゆさん節(ぉぃ
でもあたしは驚くほど立ち直りが早いので大丈夫ですww30分もかかりませんU・・・。
そんなに深く考えることもないのかなぁ??って。
へんですね^□^j私。
きゆさんが体育会系(別にそこまで言ってないじゃんっ☆)だなんて驚きですねww
実はこれ、私のたまんないエピソ~ドなんですけどっ、小6の時男の子達に混じって木登りしてたら、降りるときにズボンが引っかかってこけてやぶれて全開しちゃったんですね・・・。
みんな唖然としてスグ体育着もってきてくれたんですけど(なんて優しいんだ君たち・・・w)ぁぁぁぁキャぁぁぁぁぷぅぅぷぷぷぷぷぅ☆って感じで(何だそれw)びびりました、さすがに。
ほかにも7コ位ありますけどそれは次のカキコミの時にしますねww
あっwうちのあほ小説の書き込みは出来たら今の方のテーにしてもらいたいなぁぁvって思ってます。
もし面倒くさくなかったらお願いしますね(^_^*)v
では○^^○
[No60] 2004/03/29 21:19info


natsuさん、水都さん

≫natsuさん
こんばんは!
授業なんか本当に眠くて眠くて、好きな教科以外は大体頭の中だけどっか飛んじゃってますよ;;
natsuさんもですか!?
仲間がいて良かったです・・・・v(爆
屋上へ行けるのですか!?私の学校は鍵がしまってる上にトンボとかが何故か居たりするので、行けません;;
やっぱり小学校だからでしょうね。1年生とか危ないと思いますし・・・。
一時辛い時があったって、それを乗り越えれば絶対に自分にとってプラスになる事があるはずですvv
プラス思考は本当に自分の為になりますvプラス思考の人は周囲の人も明るい雰囲気にしてくれるし、一石二鳥ですvv(笑
って、何言ってるんでしょうね;;
すみません、何か語っちゃってますね;;
私もある意味問題児ですね・・・。
授業は聞かないし休み時間なんかかなり騒ぐんで、先生も大変だったと今更思ってます;
natsuさんは今年中2になるんですね!
私の行く中学に居てくれればいいなぁvとか思いますv(ぇ
「オモカゲ」、2日で読んでしまったのですか!すごいですね・・!
確かにパソコンやる日とやらない日の差は私も激しいです。暇な時は結構やるんですけど、用事があると全く出来ない事もあります・・。
「人形には感情のこもった笑みなど出来はしないのに」でしたっけ・・(おい
元々この部分が1番先に浮かんで、どうしてもこれを使いたくて考えていった話がオモカゲなんです^^
かなり思い入れがあるので、そう言って頂けるとありがたいですvv
表現力なんて売ってたら買いたいくらいですよ・・・!
思ってることを言葉に表すのは、すごく難しいですよね;そんな事が国語の教科書に書いてあった気がします。
natsuさんが書いているのは「過去整形」ですよね!
前に一度読んだ事がありましたv感想などはそちらのテーブルに書かせてもらいたいと思います!
では、気付けばこんなに長々とすいませんでした・・・。
≫水都さん
はじめましてこんばんは!
う、上手いですか・・・?かなり心配だった事なんですけど、そう言って頂けて肩の重みが軽くなった気がしますv
読めない漢字ですか!?それはどんどん言っちゃってください!!
私も読み仮名を書くように気をつけます・・・!
水都さん、私と同い年なんですねv
中学とかかなり楽しみですよねv部活とか、今から楽しみで楽しみでしょうがないですv
言葉なんてまだまだ一部しか知りません;;
日本語の深みがもっと知れればいいなぁとは思いますが、それがなかなかどうすれば良いのか判らなくて・・;;
いえ、国語の成績は2番目くらいに悪いです(笑
そしてほとんどの教科の関心・意欲・態度がサッパリ抜けているのがある意味笑えましたね・・(爆
好きな教科と嫌いな教科の差がありすぎて困ってます;;
ハイ、これからも私なりに頑張っていきたいですv
ではでは、書き込みありがとうございました!
[No59] 2004/03/29 21:03info

きゆ



水都

・・・・唖

こんにちわ☆初めまして~
すっごい上手いですね!!読めない漢字もいくつか
ありました(ぉぃ
あともっと驚いたのは私とタメな事です。
過去ログを見てくと小⑥って書いてあったんで。
よくこんな言葉知ってるな~って尊敬してます♪
まじスゴ過ぎ・・・国語とか成績絶対良いよね?って感じ。
これからも頑張って下さい。
[No58] 2004/03/28 16:20info


○きゆs○

授業投げだしですか??
あたし、そんなの余裕でありますよww
いっつも友達とくすくす笑って屋上まで行っちゃったりww(笑)
でも一時、そんな友達さえいない時とかもあって、そんな時はさすがに落ち込みましたね(泣)
で、今はすっかり不良児?です(爆)
んー、教室にいる時だけはいい子なんですけど。
まぁ、中2になるのがすごい楽しみですvって言ったところでしょうか??(あほですvv)
え~、きゆさんw
「オモカゲ」はすごいハマりました。
と言っても2日で読んじゃったんですが・・・
パソコンやる日とやらない日の差が激しいですww
「人形には感情のこもった笑みなど~」ってモノローグに惹かれ、感情移入して読みましたvv
いえ、表現力あるひとにはすごい憧れるんですww
思ってることを言い表すのって難しいですからね・・・。
それではまた来ます^^
中学も頑張ってくださいねww
[No57] 2004/03/28 16:11info

natsu



きゆ

natsuさん

こんにちは!書き込みありがとうございますv
ハイ、ちゃんと憶えてますよ^^書き込みがあるとすっごく嬉しくて・・・。名前とかちゃんと覚えてますv
オモカゲ、また読んでくださったんですか!
あんなに長いので大変じゃありませんか・・・?
いえいえ、もっと感情とか上手くかける方がたくさん居るんで、私じゃなくても書き上げる事はできると思います・・・;;
でもそう言っていただけたのは本当に光栄ですv途中何度も投げ出しそうになったんですけど、完結させて良かったですvv
しかもこの話まで読んでくれたのですか!
少しホラーを目指してます。限度を守らないとドロドロした話になりそうですね・・・;;
どうやって・・生きてきたんでしょうかね?(爆
何処までも普通に今まで生きてきましたよ;いや、勉強を投げ出してばっかりだったんであんまり普通じゃなさそうですね(笑)嫌いな授業とか本気で寝そうでしたから(大笑
表現豊かですか?そんな事無いですよ;ろくに日本語の深みも知らないただの子供ですし;;
応援なんて、これ以上ありがたい言葉は無いです!!本当にありがとうございます・・・!
No,1210ですか?ハイ、早速見に行きます!
出来たら書き込みもしたいと思いますvv
では!
[No56] 2004/03/28 14:14info


えっo

きゆさんこんにちは、natsuで~す(ぇ
覚えてらっしゃいましたか??(絶対言葉変・・・)
オモカゲ、もう1回よく読んで、やっぱり切ない話でした・・・。
やっぱりあの小説を、あんな風に描けるのはきゆさんだけですねっ(●^-^●)
もちろんこのお話も、ちょっと怖くてミステリアスな感じで気に入りました(あっ、今日初めて読んだんです^^)
どうやって生きてきてこんなに表現豊かに育つんでしょうね~(笑)
羨ましい限りですょw
これからもいろいろ応援しているので(リソル-トもですっ^^)頑張ってください。
また書き込みしに来ますのでww
よかったら、私も1210(元は1088です)で小説かいてるので暇な時に読みに来てください^^
ではでは。
[No55] 2004/03/25 18:34info

natsu



きゆ

「術」第21話

――此処に生命(いのち)がある限り、廻る時を尊く思え
   怨むは自分、嫉むは記憶、呪うは運命(さだめ)――
    
何処までも透明な、歌声だった。
巨木の裏に隠れるようにして佇むその少女は、呆然とその光景を見つめるあたしになんて全く気を取られず、自分の唄を紡いでいた。
一瞬で空気が裏返った気がした。
奇怪な雰囲気の漂う林は、少女の唄によって透明な雰囲気をかもし出していた。
「・・・・・・・」
聞き覚えが、ある。
あたしが必死で集めた此処の資料。
意味が判らなかったあの言葉。
――――その言葉にリズムをつけ、少女は謳っている。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・び、」
少女を呼ぼうと声を上げた。
ところが不意に喉が潰れたような感覚がして、蹲ってむせ込む。
冷や汗が、額を伝った。
手首が、痛い。
「みや・・・・・・・っ・・・・・・!」
聞こえているのか聞こえないのか。
あたしの必死の言葉に反応する気配の無い少女・・いや、雅はあたしを見捨てるように謳っていた。
置いてけぼりの幼い子供。
今のあたしは、まさしくその通りだ。
まって、って。
置いてかないで、って。
叫びたいのに。
「――――――――っ―――――!!!!」
絶叫が喉から溢れた。
途端に気圧されるような視線があたしを貫き、座り込んだまま唖然と固まる。
気の失せた瞳に、雅がゆっくりとこっちに歩いてくるのが見える。
コナイデ。
「・・・・・・・」
動かない。
「・・・・・・・・・・」
逃げたくても逃げられなくて。
雅の白い指先があたしの顎を滑る。
寒気がした。全身の毛が逆立つ。
雅は小さく笑うと、唐突にあたしの額にその小さな手を当てた。
動きたくても動けない、そんなもどかしい感覚にあたしは眉を寄せる。
顔が歪んでいるのが自分でも判った。
今きっと、泣きそうな眼をしてる。
口元が引き攣っている。声さえも出せない。
―――――――――――ふ、
唐突に雅の笑みが消え、視界が一気に暗闇へと化した。
眼を瞑ってる訳じゃない。
眼の周りが熱を持ち、何かが触れているような気が、する。
唯一働くのは嗅覚と聴覚ぐらいだった。
グッと唇を噛み締め、耳を研ぎ澄ます。
が、入ってくるのは耳鳴りがするくらいの静寂。何かの匂いもした。
「・・・・・・・・・」
何処かで、嗅いだ匂い。
血で染まる壁。蹲る”誰か”。響く笑い声。
何かが腐ったような、吐き気のする匂い。
[No54] 2004/03/25 15:23info


「術」第20話

「ごめんなさい・・・・・・・・・・ごめんな・・・さ・・っ・・・・・ごめ・・・・・・っ・・」
堰が切れたようにひたすら謝り続ける卓を、沙紀は呆然として見ていた。
「・・・・・・・・卓?」
「ごめ・・・・・・なさ・・・・・っ・・」
泣いて、いた。
思わず手を伸ばす。右手の包帯に気気付き、引っ込める。
しばらく、そのままでいた。
  *
「・・・・・・・・・ちはっ・・・ら・・・?」
――ざわ、
「・・・・・・み・・・・やび・・・っ・・」
――ざわ、ざわ、
「・・・・・・・・」
そこは、例えるなら牢獄だった。
誰の立ち入りも許さない、入ったら最後、抜ける事はあたかも無謀かのような威圧感。
足が、竦む。
立っている事さえ辛い。
そんなあたしを丸きり無視し、獣のように吹き荒れる突風で揺れる・・否、ざわめくように蠢(うごめ)く葉。
とことん伸び放題の雑草が足元をくすぐり、時には刺されたような痛みを感じ、空を覆う木達はあたしを睨むように在る。
恐い。
来なければ良かった―――――――
今更そんな後悔がじわじわと湧き出て、あたしは思わず震える肩を抱き締めた。
ほぼ真っ白になった頭で、歩を進める。
「・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
大木が、有った。
以前、雅はこの下に佇むようにして立っていた憶えがある。
視界からはみ出すほどに大きく大きく育ちすぎた巨木は、嘲笑うようにしてあたしを見下ろしていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何処までもどす黒い幹。
”青々しい”とはかけ離れた、不気味な色の葉っぱ。
それが風によって規則正しく揺れ、圧倒的に他の木とは違う音を立てていた。
瞬間、後悔と恐怖が心臓を鷲掴みにする。
あたしはこんな所で特集を組もうとしていた―――――――
そんな罪悪感までもがよぎり、ついに力尽きてその場に座り込む。
脛(すね)が、足首が、ひんやりとした大地を踏む。
鳥肌が立つくらいに温かみの無い地面。
『青桐』
『芳』
あたしを呼んでいてくれていた2人の声がやけに懐かしい。
手首を容赦無く締め付けるような激痛は、もはや恐怖の裏に隠れていた。
がちがち、と奥歯が鳴る。
歪んだ息が喉に詰まり、ひたすら震える体は動かない。
―――――――――そして、
放心状態で見上げていた巨木の裏側からはみ出す、漆黒の長い髪が揺れる。
見開いた眼が確かに、それを捕らえた。
見覚えが、ある。
その少女は何をする訳でもなく、巨木の裏で唄を謳っていた。
[No53] 2004/03/20 16:01info

きゆ



きゆ

「術」第19話

恐いなぁ。
ねぇ、何してるの?
わたし、独りぼっちで、恐いんだよ。
聞いてよ。
ねぇ。
振り向いて。
  *
「―――――――え。って、あの・・あの雑木林にですか?」
分かっているくせにわざわざ聞き返す卓に、沙紀は軽い後悔を憶えた。
「で、その中で見たの」
あまりにも淡々とした口調。
今となれば、その口調はあの時の恐怖ゆえかもしれない。
「・・・・何をですか?」
「同じクラスの市原って奴に似た人と、その前で笑ってる女の子」
「・・・・・・」
もちろん、卓は”市原”が一体誰なのかは判らない。
「その女の子、尋常じゃなかった。空気が狂ってた。本気で存在が希薄(きはく)で、背景にほぼ溶け込んでて、空気みたいに違和感が無かった」
信じたくないけど、と沙紀が付け足す。
既に唖然とした卓。沙紀の話は、卓の理解可能な範囲を大幅に越えていた。
ほら、蘇る。
ただの好奇心で入り込んだ雑木林に吹き荒れる、狂った強風。
諦めたような眼の少年。
不思議なほど、行方を消した市原に似ていた。
少女の白い指先が、少年の顎を滑る。
強張った表情。
幼い沙紀は恐怖に震える体を抱え込み、魅入られたようにその光景を見ていた。
異常、だった。
少女の存在感は異常だった。
まるで空気で体の輪郭を作ったように、その存在は酷く薄い。
儚いともいえるが、そんなに小奇麗な表現は、あの少女には似合っていなかった。
奇怪なのだ。
存在自体が、少女を取り巻く空気自体が、狂っていたのだ。
沙紀が力尽きてその場にへたりと座り込んでしまった瞬間、世界が弾けた。
少女の後ろにあった大きな大きな巨木を中心にし、あの光景は風船が破裂したかのように爆発した。
沙紀が立ち上がった刹那、総てを吹き攫うような風が吹いた。
あまりにも突然すぎる風にどうする事も出来ず、強風によろめき、勢いにバランスを崩して、思いっきり右手を大地に埋もれた岩にぶつけてしまった。
耐えがたい激痛が走る。
もう、何も、ない。
「恐かったよ。今更言うのもなんだけど、すっごく恐かった。・・・で、ようやくほとぼりが冷めた頃に、あの子が雑木林を持ち出した」
「・・・・・・・・」
「夢だと思ってたし、それがトラウマになってるだなんて思いやしなかったしね」
「・・・・・・・・トラウマ?」
「・・・・・そ、トラウマ」
沙紀はあっさりと、酷くあっさりと肯定し、一度息を吐いた。
「感じたんだよ。”あの時の女の子”の空気を持つ、気配を」
「・・・・・・・」
あの時見たもの。
年月が経つだけで、あの時の恐怖が消えるわけが無かった。
平常では忘れていても、あの場所ではどうしても思い出してしまう。
大きな大きなあの巨木の下、見えないけれど、確かに存在していたモノ。
「・・・・・・」
しばし、沈黙が続く。
廊下の生徒たちのざわめきが、とても遠いものに聞こえた。
重苦しい空気。
「――――――――――――――だから嫌だったんだよ!!!!!」
静寂は沙紀の怒り狂った叫び声にぶち壊され、卓はその剣幕に肩を竦めた。
「大体あの子は、あれだけ雑木林を調べておいて、どれだけ危険かを判ってない!!!」
沙紀の理性がじわじわと溶けていく。
言い足りない口が開きそうになるが、ギリギリで、沙紀は理性を食い止めた。
周囲の生徒が、沙紀に注目した。
どこまでもか細く消え入りそうな、卓の声。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
[No52] 2004/03/11 21:19info


「術」第18話

沙紀は目を細め、ゆっくりと足を踏み出した。
―――どんっ!
「っ!」
「って!!」
が、今まさに曲がろうとしていた角から人が飛び出し、沙紀は僅かに弾かれたように身が揺れた。
眼鏡がずり落ちる。
「ちょっと・・気をつ、」
「上條先輩!?」
「!」
注意しようとした沙紀の言葉を遮り、更に声を上げたのは、聞き覚えの有りすぎる声。
「・・・・卓」
「って、わ、ごめんなさい!!だ、大丈夫ですか!?」
「・・いや、大丈夫だけどさ・・」
呆れたように沙紀は息を吐く。
これじゃ、芳を怒るどころではない。
卓までもが、一般常識を思いっきり破っているのだ。
「あ、あの・・・・?」
苛立ちを憶えた沙紀の表情に気が付いたのか、卓は元々小柄な体を更に縮ませた。
「・・・・・・・いいよ別に、怒ってない」
「・・は、はい」
「今度は気を付けてよ」
「は、はい」
言うなり沙紀は、右によけて足を踏み出す。
「―――――――――――先輩!!!!」
「・・・?」
踏み出した足は背後の声により、見事に空を切る。
僅かにバランスを崩し、沙紀はまたずり落ちた眼鏡を掛け直した。
「・・・・・・何?」
「えっと、その、あの・・、指の怪我、まだ治んないんですか・・?」
「あぁ、指ね。・・しばらくは治んないんじゃない」
「え!?」
まるっきり興味無さげな沙紀の言葉に、卓は言葉を濁らせた。
「・・・・・・・・嘘だよ、多分その内治る」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・何?」
まだ何か訊きたいの?
私は、あんた達に答える事なんて何も無いんだよ。
もっとも、”答えられない”事の方が大きい。
「・・・・・・・・・・何で雑木林が、恐いんですか?」
「・・・・・っ・・」
険しさの増した沙紀の表情に、卓はようやく自分の失態に気付いた。
そっと身を退く。
沙紀が気に食わないように顔を顰める。
「・・・ご、ごめんなさい」
でも気になってたんです。
最後に卓はそう付け足した。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
あぁ、多分きっと、いつまでも隠してはいられないんだろうね?
そう確信し、沙紀はようやく――――――――・・・・閉じていた口を、ゆるく開く。
「あの雑木林に、昔入り込んだ事が有るんだよ」
沙紀の脳裏に、あの時の光景が蘇る。
まだまだ幼い自分に降りかかった恐怖が。
狂うように吹き荒れた突風が。
涙を流し、諦めがついたかのように空を仰いだ―――――・・・・
独りの、少年が。
[No51] 2004/03/09 17:33info

きゆ


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