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真・リレー小説

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little life

No.939
開始 2004/03/07 16:08
終了 2005/03/07 16:05
確定
1位.

つまらない・・・

4票
2位.

おもしろい!!

3票
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面白いですvv

前書いていた「最後の電話」も面白いけど、
こっちも凄く面白いですvv
頑張って下さい★!これからも刹那さんのずっとファンですので!!
あの、これから刹那って呼んで良いでしょうか??
私は陸で良いです♪
[No19] 2004/03/28 20:52info




刹那

―――食後の会話は長く続かなかった。
たまに高橋が鈴に質問する。
好きな曲は、とか、何のドラマを見ているか、とか、最近どんな映画を観たか、とか。
そのたびに鈴が短く答える。
そこで会話が途切れる。
そして窓の外を眺めながらコーヒーを啜っている僕に、二人の視線が注がれるのだ。
「ジェットコースターでも乗りに行くかぁ」
仕方なく、救いの手を差し伸べてみた。
瞬間、高橋が乗った。
「行こう!俺も最初からそのつもりだったんだ」
 
港のアトラクションパークは、遊園地、と呼ぶには少し小さ過ぎる。
けれど狭い敷地に押し込むように造られた乗り物は、見た目よりハードだ。
実は絶叫マシーンが苦手だった高橋は、真っ青な顔になり、ふらつきながらも必死で僕たちの後についてきた。
そんな高橋を僕がからかっているうち、やっと鈴も笑うようになった。
「あ、占い」 
ソフトクリーム売り場の角で、高橋がわざとらしく声を上げた。
見ると占い師が数人、露天に机を出して客を誘っていた。
「リンさん。占い、やってもらいませんか」
「え……でも………」
「相性、見てもらいましょうよ。ね」 
ほぼ強制で鈴を引っ張って行く。
そう言えば、ソフトクリームを買いに行こうと言い出したのは高橋だった。
おそらく、今日ここに占い師が出張していることを、雑誌か何かで調べてきたに違いない。
(なんという涙ぐましい努力………)
僕は笑いをこらえながら、二人の後をのんびり追った。
 
丸椅子に座った鈴と高橋の背中越しに覗くと、占いはすでに始まっていた。
ビロードの布を敷いた机の上に、ホロスコープが展開されている。
「あら。君も、早くそこに座って。生年月日を教えてちょうだい」
女性占い師は僕に向かい、座るように手で指示した。
「いや、僕は…」
 
けっこうです、と言うより早く彼女は、新しいホロスコープ図を持ち出してペンを構えている。
しぶしぶ僕も椅子に座り、生年月日を告げた。
女性占い師はしばらく三つの表を眺めた後、大声で言った。
「これは、結婚するしかないわね!」
ぱっと高橋の顔が明るくなった。
「本当ですか!?」
女性占い師は首を振る。
「ああ、違う違う。このお嬢さんと、こっちのボクのこと」
 
鈴と僕を指差して言った。
僕たちは思わず顔を見合わせ、吹き出した。
「太陽も月も、最高の相性よ。これは一生、一緒にいなくちゃダメ。も、さっさと結婚しちゃいなさい」
 
こらえきれず、鈴と僕は腹を抱えて笑い出した。
高橋は青い顔で立ち上がり、机を叩いた。
「相性なんか見てあげる必要ないんですよ、この人たち兄妹なんだから。
それよりちゃんと注文した方、見てください。俺と彼女はどうなんです?」
占い師はにっこり微笑んだ。
「大丈夫。いい友達になれそうよ」
[No18] 2004/03/27 16:48info


 改札を出た混雑の中に、高橋が所在なげに立っていた。
ごく普通の黒シャツにジーンズ。
でもよく見ると、親戚からもらって以来、一度も穿かずにとっておいたというビンテージだった。
気合の入り方に僕の方が緊張してしまう。
 
彼は僕たちの姿を見つけ、片手を上げた。
妙に青白い顔を歪め、ぎこちなく笑う。
「遅くなって悪い」
 
僕から先に声をかけると、ほっとしたような笑みを浮かべた。
「いや、いいよ。それより昼は?」
「まだ」
「じゃあ一緒に食べよう」
そこで初めて高橋は鈴と目を合わせた。
緊張しきった顔で、小さく会釈する。
鈴も頷くように会釈を返した。
「リンさんは?何、食べます?」
「……私は何でも。…あんまり、お腹すいてないし」
「だったらパスタとか、どうですか?オススメの店があるんです。俺、おごります」
 
僕は苦笑して高橋の袖を引っ張った。彼の耳元で囁く。
「おい。無理すんな」
「大丈夫。バイト代入ったんだ」
「そうじゃなくて。今日のところは、おごり無し。二人で会う時のためにとっとけよ」
なるほど、と口の中で呟いて、高橋は頷いた。
僕が鈴に尋ねる。
「さっきマック食べようって言ってたじゃん。マックで、いいよな?」
鈴の顔が明るく輝いた。
「あ、うん。マックがいい」
「決まり」
言って高橋の背中を叩くと、なるほど、と彼はまた呟いた。
[No17] 2004/03/27 16:40info

刹那



刹那

「紺野先生、何だったんだろう」
昼時の私鉄はすいていた。
揺れる陽光の中を電柱の影が、一定間隔で通り過ぎていく。
暖かい座席に腰を下ろし、5分も経たないうちに僕は、眠気に襲われてうとうとしていた。
「……ん、何が」
鈴の声で夢から覚めて、呆けた返事をした。
「さっき、階段のところで。紺野先生、透に何か言いたそうだった」
「ああ。遅刻するなとか、授業サボるなとか、そんなことだろ」
欠伸をしながら答える。
入学以来、僕が遅刻ばかりしているので、担任としては注意せざるを得ないのだ。
教師も面倒な仕事だな、とぼんやり思った。
「違う。そんなことじゃないよ、きっと。……透、先生と個人的に何かあった?」
 驚いて、きっぱり目が覚めた。
「何かって?」
「喧嘩したとか、さ」
「するわけ、ないじゃん。ろくに話したこともないのに」
「そう…。なら、いいけど」
 
僕は身を乗り出して、鈴の顔を覗き込んだ。
「どうしてそんなこと思った?」
鈴は少し迷い、笑いながら言った。
「先生の、透を見る眼が尋常じゃなかったから」
「……ハハ、変なこと言うなよ」
声を立てて笑ったが、鈴は真顔になった。
「本当だよ。透を、探るような感じ」
「へぇ……そんなの、僕は全然感じなかったけど」 
「透は鈍いからね」
「なんだそれ」
「だって。誰が自分のこと好きとか、けっこう自分が人気あるとか、ぜんぜん気付いてないでしょ?」
「……知るか」
「ほんっと鈍すぎ」
怒ったように言い捨て、鈴は立ち上がった。
唖然と彼女の背中を眺めていた僕は、すでに駅に着いていて、扉が開いていることに気付いた。
無言で歩いて行く鈴の背中を追い、僕も慌ててホームに降りた。
[No16] 2004/03/27 16:37info


階段を勢い良く駆け下りて、二階の踊り場で待っていた鈴と合流した。
「遅い。何してたの」
「掃除当番」
「透が当番守るなんて、めずらしい。しかも今日に限って」 
怒るということは、けっこう乗り気なんだと知って可笑しかった。
その日、鈴は高橋と初めて出掛けることになっていた。
二人きりでは何を話したらいいか分からないからと、鈴と高橋の両方から僕は誘われてしまった。
“友達から始める”という名目だから、仕方なく、僕も付き合うことにした。
階段を駆け下りながら腕時計を見る。
12時半を回っていた。
梅木町に、13時半待ち合わせ。
一度、家に帰って着替えて駅まで歩いて、私鉄で10分……
「うわ、メシ食う時間あるかな。腹減ったぁ…」
僕の訴えを鈴は冷たく切り捨てた。
「だめ。駅でマックでも買ってこう」
相変わらず鈴は、待ち合わせ時間を厳守する主義だ。
それだけ、今日が鈴にとっての大切な日ということかもしれないけれど。
一階の踊り場を曲がった時、僕の肩は誰かの肩に触れた。
謝ろうと思って顔を上げると、担任教師が見下ろしていた。
「なんだ安斉か、危ないな。階段はもっと静かに降りろよ」
若い教師は決められた台詞を義務的に口にして、背中を向けた。
「スイマセン」
僕も軽く頭を下げてそのまま行き過ぎようとした。
「あ……待て、安斉」
ふいに上から、大きな声で呼び止められた。
見上げた瞬間、射るような瞳とぶつかった。
「安斉、お前さ――」
何事かを語る視線は、僕の顔の上で数秒静止したあと、横に移動して揺らいだ。
鈴の瞳に会ったのだ。
「いや、今はいい。来週、個別に面談する予定だから、その時にな」
手を振り、教師は階段を昇って行った。
僕と鈴は顔を見合わせ、少し首を傾げた後、また駆け出した。
[No15] 2004/03/23 19:16info

刹那



刹那

月曜の放課後。
南棟と北棟の渡り廊下へ、僕は鈴を連れて行った。
そこで待っていた高橋から告白を受けて、困惑顔のまま、
彼女は「少し返事を待ってください」と答えたのだった。
 
鈴にしてみれば、見ず知らずの男から告白されたのだから返事を躊躇するのは当然だ。
「友達になってください」
という申し込みを断る理由もなければ、喜んで受ける理由も今のところ、ないのだから。
「……どうしたらいいと思う?」 
すがるような瞳に、僕は一瞬だけ戸惑った。
変化の予感が寂しさとなって、わずかに胸を射していた。
けれど妹の新しい事件を喜ぶ気持ちと、こいつが親友の彼女になったら面白いなという気持ちが優って、
後押しする台詞を口にした。
声は少し冷淡に響いてしまったかもしれない。
でもその時僕の心に生まれた、鈴が幸せになってくれたらいい、という希望は本物だった。
[No14] 2004/03/23 19:11info


投票した人さん

ご感想を、どうも有難うございます。
確かに不思議系ですね♪
おもしろいというより、反対に判りにくいかも…?(ぇ
更新がかなり遅くなってしまいましたね(汗;
続きも頑張りたいと思います。
[No13] 2004/03/23 19:02info

刹那



投票した人

おもしろい!!

メチャメチャおもしろぃですっ!!!不思議
な恋愛小説ですね♪早く続きが読みたいわぁ
ーvv頑張って下さいv
[No12] 2004/03/13 16:42info


安斉 鈴。
安斉 透。
 
僕たち二人の出会いは、4歳のころだった。
僕は従姉妹の鈴を見た時、同じ年なのに小さくて細くて、少し乱暴したら壊れそうな子だと感じた。
「今日から僕が君を守ってあげる」
初めて会った日、思ったことを自然に告げた。
鈴が驚いて目を丸くしていたのを覚えている。
それから僕は本当に彼女の護衛兵になった。
毎日、幼稚園でも近所でも、一緒について歩いたのだ。
彼女が悪い奴にいじめられたら、捨て身で守るつもりでいたのだが、結局そんな事件は一度も起こらず。
鈴のお父さんが横浜で病院を開くため、彼女は新潟から引っ越して行った。
寂しくて大泣きしたのは、それが僕にとっての初恋だったからかもしれない。
 
 ――約10年後、彼女と再び出会った。
 
今度は恋すべき従姉妹ではなく、同じ屋根の下で過ごす妹として。
父が死に、母子家庭となった我が家に子供を教育する力はないとみなされ、僕は13歳で横浜の伯父に引き取られることになったのだった。
伯父の家に男の子は三人もいたので、跡取りとして養子にされたわけではない。
義父となった人が言うには、「ただ、君にまともな教育を受けさせてやりたいだけ」なのだという。
ただし医者の家系で“まともな教育”とは、医学のみを指す。
それ以外の学問は、(一族の誰も口にはしないけれど)堕落なのだ。
三人の義兄たちは堕落を免れた。
12歳上の隆一(リュウイチ)、10歳上の隆次(リュウジ)はすでに、K大附属病院に勤務していた。
6歳上の隆也(リュウヤ)も、いずれ医師免許を取ることになる。
取り残されたのは、鈴と僕だけ。
その春、堕落の一歩である県立高校に入学した僕たち兄妹は、日々同じ道を歩き続けていた。
孤独が強まるほどに二人の歩くペースは似通っていくようだった。
 
 
 ただしこの道を歩くのは、お互いに、彼氏彼女が出来るまでの短い間だと分かっていたけれど。
[No11] 2004/03/11 21:04info

刹那



刹那

読者様

あ、そうだったのですか。
申し訳ございません。(汗
なんだか、とても失礼なことを言ってしまいました…。
えと、これは本名ではないので、読者様のお知り合いではないと思います。
[No10] 2004/03/11 19:40info


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