| ヘラクレスの12の荒行の1つ目は、ネメアの森にいる大獅子退治でした。その獅子は馬や羊だけでなく人も食べてしまうしまう恐ろしい獅子だったのです。ヘラクレスは弓矢を持ってネメアに来ましたが、それだけでは心もとなく思ったのでしょう、途中にはえていた大木の根を削り、棍棒を作りました。ヘラクレスは森をさらに進み、大神ゼウスのまつられている社のそばで、大獅子の姿を見つけました。ヘラクレスは持っていた弓に矢をつがえ、獅子に向かって放ちました。しかしながら、大獅子の体にはキズを負わせることなく矢は弾かれてしまったのです。それでもヘラクレスは冷静で、使い物にならなかった弓矢を捨てると、棍棒をにぎりしめ、大獅子の頭めがけてふりおろしました。何度か棍棒を打ち付け、動きの鈍くなった獅子の首をここぞとばかりに締め付けて、ついに大獅子を倒したのです。それ以後、ヘラクレスは、その大獅子の皮を肩から首にかけ、自分の武勇の証としたそうです。 |