天体幻想曲
金毛の羊


アマタス王の后ネフェレーは、残してきた2人の子、兄クリクソスと妹ヘレーが、今の后イノーに命を取られようとしているのを聞いて、大神に助けを祈りました。するとゼウスが、毛が金色に輝く、羽の生えた羊を送ってよこしたので、ネフェレーはそれに子供たちを乗せて、黒海の岸のコルキスへ逃れさせました。羊は空高く飛びましたが、あまりの早さに、妹ヘレーが海峡で落ちて、溺れてしまいました。フリクソスは、ひとりなおも羊に乗って運ばれていき、国王アイテエスから親切に迎えられたので、牡羊を大神にいけにえとして感謝を捧げた後、その金毛の皮を王に送りました。王はそれを、軍神アレスを祭る森の大木にかけて、昼も夜も眠らぬという、恐ろしい火竜に守らせることにしました。牡羊座は、この金毛の皮が後に空にかけられて、星になったものです。


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