天体幻想曲
ナイルの女神


エジプトでは、乙女座の女神は、大神オシリスの后イシスと見られていました。オリシスは全国をめぐり歩いて、至る所で農作を教えました。オリシスの弟ティフォンは闇の悪神で、兄が帰ってくると、72人の部下と、オリシスを迎えて、酒盛りを開きました。そして、あらかじめオリシスの身長にあわせて作っておいた箱を運び込ませ、この中に入って身長のあった人に、これを進上するといって、終わりにオリシスが入ると、ティフォンは、すぐに箱のふたを釘づけにし、松やにで封じて、ナイル川へ投げ込みました。后イシスは、夫の死を聞くと歎き悲しんで、箱の行方を捜し歩きました。そして、ようやくシリアの森の奥で箱を発見して、エジプトへ持ち帰ったのです。すると悪神ティフォンは、またその箱を見つけ出して、オリシスのなきがらを14に切って14の土地に散らしました。イシスは、それをも忍耐強く探し歩いて、見出すたびに、そこに墓を建てました。後に、子のホルスが、ティフォン達と戦って、父のあだを報いたと伝えられます。


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