天体幻想曲
土星
Satarn

惑星名土星
学名Satarn
軌道長半径9.55491 AU
公転周期29.53216年
会合周期378.09日
軌道離心率0.05556
軌道傾斜角2.4890
近日点黄経92.9983°
昇交点黄経113.6392°
平均黄経13.3805°
視半長経9.75
赤道半径60268km
質量95.15900
平均密度0.70g/cm
赤道重力1.066
反射能0.47
平均極大等級-0.5
自転周期0.4440日
脱出速度35.44
平均受熱量1.10
大気のおもな成分水素・ヘリウム
平均表面温度-180℃
衛星数18



 木星の外側の惑星が土星で、赤道半径は6万kmあまり、地球の9.4倍の大きさを持っている。イギリスのW.ハーシェルによって天王星が発見される18世紀までは、太陽系でもっとも遠い惑星と考えられていた。軌道長半径、すなわち平均距離は9.5549天文単位(14.3億km)であるが、離心率が0.0555と大きいので、近日点距離は9.015天文単位(13.5億km)、遠日点距離は10.067天文単位(15.1億km)と、太陽からの距離は1公転のあいだに若干変化する。また、会合周期は378日で、毎年衝を迎えるが、その日付は約2週間ずつずれていく。土星の自転は0.444日(10時間14分)で、木星よりわずかに遅いが、土星本体は木星以上につぶれた楕円体をしている。それは土星の大気が木星と似ているためで、大部分は水素とヘリウムでできているからである。しかし、アンモニアのかわりにメタンが多く、厚い大気の下に凍りついた固体の水素、強い圧力で液体になった金属水素の核があると考えられている。土星といえば輪というくらい、独特な形をしている。もっとも近年、木星、天王星、海王星にも輪があることが確認されているが、輪のある惑星の代表は土星である。輪は、小さな岩石や氷などの破片が集まったものと考えられている。土星の輪に最初に望遠鏡を向けたのは、G.ガリレイで、1610年のことだった。しかし、当時の望遠鏡でははっきりした輪に見えず、ガリレイは「土星は円形でなく、両側に耳がついている」と述べている。正確に土星に輪があると認めたのはオランダのホイヘンスで、1655年のことである。ホイヘンスはその翌年の1666年に、土星の輪が年々傾きを変えることに気づいている。輪は軌道面に対して26.7度傾いているため、土星の1公転に2度、すなわち、約15年に1度ずつ輪が水平になり、地球からは大望遠鏡を使っても見えなくなる。1675年、フランスのカッシーニが輪のすきま(カッシーニの空隙)を発見し、それ以来外側をA環、内側を B環と呼ぶようになった。その後ドイツのエンケが、1837年にA環のなかにすきま(エンケの空隙)を見つけ、1850年には、アメリカのボンドらによってB環の内側に淡いC環を発見した。ラッセルはC環を、ちりめん環と名づけた。土星の輪は大きくA環、B環、C環に分けられるが、探査機による発見も含め、A環からG環までが知られている。A環の外側の細いF環は、1979年パイオニア11号、G環は1980年のボイジャー1号により発見された。また、存在が予想されていたもっとも内側のD環は、ボイジャー1号、2号により確認された。なお、もっとも外側にあるE環は、1966年の地上からの観測で見つかっている。現在、土星の輪の直径をはじめ、幅、厚さ、反射能などに関する観測は進み、A環からG環(実際には、土星本体に近いほうからD環、C環、B環、A環、F環、G環、E環の順に並んでいる)まで、おおむねデータがわかっている。それによるとA環の大きさは、土星本体の中心から12万2200m〜13万6800km、幅は1万4600km、厚さはわずか100〜1000m、反射能は0.60という。夜空に黄色い色で光る土星に双眼鏡を向けると、円盤像でなく、両側に何かくっついたように見える。ちょうどガリレイが、初めて望遠鏡を向けたときの感じに近いと思われる。口径5cm40倍の望遠鏡になると輪ははっきり見え、神秘的なようすを味わうことができる。また、土星最大の惑星チタンも見える。口径8cmになるとさらに明瞭になり、土星本体の縞模様にも気づくようになる。そして口径10cmになると、輪が立体感をもって見えるようになり、A環とB環を分けるカッシーニの空隙も黒々と見える。

衛星
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