天体幻想曲
金星
Venus

惑星名金星
学名Venus
軌道長半径0.72333 AU
公転周期0.615207年
会合周期583.92日
軌道離心率0.00677
軌道傾斜角3.3946
近日点黄経131.5216°
昇交点黄経76.6529°
平均黄経226.8040°
視半長経30.10
赤道半径6052km
質量0.81500
平均密度5.24g/cm
赤道重力0.905
反射能0.65
平均極大等級-4.7
自転周期243.0187日
脱出速度10.35
平均受熱量191
大気のおもな成分二酸化炭素
平均表面温度470℃
衛星数0



 太陽系の第2惑星で、軌道は地球軌道のすぐ内側にある。金星は太陽から0.723天文単位、すなわち平均で1億821万kmのところを225日で1周している。金星はきわめて円に近い軌道を描いているため、太陽からの距離は最遠で1億895万km、最近でも1億748万kmと、差はほとんどない。そのうえ金星は、太陽系の惑星のなかではもっとも地球に似ている。例えば、赤道半径は6052kmで地球の0.949倍、質量は0.815倍、体積は0.876倍、密度は0.949倍などである。内惑星の金星は、水星と同じように満ち欠けを繰り返す。しかも、水星以上に地球からの距離が変化するため、見かけの大きさの変化も大きい。地球からもっとも遠去かったときの金星までの距離が、外合付近で2億5800万kmであるのに対し、もっとも近づいたときの距離は内合付近で4100万kmになる。それに合わせ、視直径も約10秒から約61秒まで変化する。1天文単位は、地球と太陽間の距離をいうが、地球から金星に向けて電波を発射し、反射した電波がもどってくるまでの時間を測定することで、金星までの距離が求められる。これまでの観測で、太陽系内の惑星の軌道や位置などはわかっているので、地球・金星間を精密に測定できる。そして地球・太陽間、すなわち1天文単位の数値も詳しく求めることができる。この金星レーダー方法によって求められた数値は、1億4959万7870kmである。金星探査のロケットは、1960年代、1970年代にアメリカがマリナー2、10号、パイオニアビーナス1、2号、旧ソ連がベネラ4、5、7、8、9、12号などを相次いで打ち上げ、詳しいデータを得た。それによると、金星を取り巻く厚い大気の大部分は炭酸ガスで、全体の90〜95%に達する。そのほか水蒸気が0.7%、酸素分子が0.4%などで、窒素分子は検出されなかった。一方、金星の表面温度は温室効果で470℃±8℃と、きわめて高く、昼夜の差もないことがわかった。紫外線を使えば、地上からでも金星表面の雲のようすを観測できるが、1973年11月、金星から5760kmのところを通過したマリナー10号は、鮮明な金星の雲の写真撮影に成功した。それによると、雲は高度30〜70kmにあって、表層温度は平均−30℃、毎秒100kmというスピードで自転方向に動いているという。金星は地球の内側を運動しているため、地球から見た太陽との角距離は最大でも48度を超えることはない。しかし、水星と比べると、日没後、または日の出前の3時間にわたって姿を見せているので、はるかに観測しやすい。厚い大気におおわれている金星は、反射能が0.78と高いため、光度は最大で−4.7等にも達する。太陽と月を除けば、金星はもっとも明るい天体なので、夕方西の空に見えるときは必ず一番星になる。このときを「宵の明星」、夜明け前の東の空に見えるときを「明けの明星」という。その輝きがあまりにみごとなところから、ほかにも、たそがれ星、長庚(ゆうづつ)、彼は誰星(かたわれぼし)、啓明(あかぼし)など、呼び名は多い。最大光輝のころ、7×50の双眼鏡で金星を見ると、三日月のように欠けているのを見ることができる。口径6cmくらいの望遠鏡では、満ち欠けする金星の形の変化を追いかけることができる。

太陽系一覧表へ


太陽系 メイン


Team MAKyOS