[2006/8に惑星から矮惑星に変更された]
海王星の外側を回る惑星で、現在知られている惑星では最遠のもの。海王星を発見したときと同じ方法で、位置や光度が予報され、1930年、アメリカのローエル天文台のトンボーによって発見された。トンボーは、口径32cmの写真専用の広角望遠鏡を使って、撮影をした領域を2〜3日おいて再び撮影する方法をとった。恒星しか写っていなければ、全く同じ写真になるはずで、もし惑星ならば、わずかでも移動しているからである。こうして撮影された2枚1組の写真を、ブリンク・コンパレーター(点滅比較計)という器械にかけて、1つひとつ調べていった。トンボーは、数多くの小惑星に悩まされながらも根気よく続け、1930年2月18日、1月23日と29日に撮影した写真をブリンク・コンパレーターにかけたところ、動きのある天体を見つけた。トンボーは、新惑星の確信を持っていた。けれども、素直に天文台の先輩たちの助言を受け、さらに注意深く観測を続けたのち、3月12日に新惑星発見の電報をハーバード天文台に打った。ハーバード天文台は各天文台に知らせ、発見のニュースはまたたく間に広がった。暗くて遠いこの新惑星は、ギリシア神話に登場する冥府の神プルトーンにちなんで、その英語名プルートと名づけられた。名づけたのはイギリス・オックスフォードに住む11歳の少女だった。冥王星の軌道長半径は39.5天文単位で、太陽からおよそ59億kmも離れている。離心率は0.2490、軌道傾斜角は17.145度で、9大惑星のうちではもっとも大きい。そのため軌道の一部が海王星のなかに入り込んでいる。冥王星は遠いばかりでなく、赤道半径が1137kmと小さいため、小望遠鏡では見るのも簡単にはいかないが、1999年3月まで海王星の軌道の内側に入っているので、まだ観望のチャンスといえる。1995年現在の光度は14等級で、てんびん座に位置している。それでも、恒星のような像を見るだけでも30cmクラスの望遠鏡がほしい。冥王星には、現在1個の衛星カロン(またはシャロン)が知られている。1978年にアメリカのJ.クリスティとR.ハリントンが発見したもので、平均等級は16.8等と暗い。
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