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地球上の生命体の源ともいえる太陽は、地球から約1億5000万kmの距離にあって、−26.8等という強烈な光を放っている。恒星としての太陽は、半径69万6000km、スペクトル型G1v、絶対等級+4.79等という平均的な星の1つにすぎない。太陽は巨大なガスの塊で、直接肉眼で見える球状の部分を光球と呼ぶ。光球面は不透明なため、見とおせるのは300〜400km程度にとどまる。光球は中心部が一番明るく、周辺にいくほど暗くなっている。これを周縁減光という。太陽はほとんど水素からできていて、全体のガスは中心に集中しようとしているので、2500億気圧という高圧になっている。中心部は1600万°Kで、ぎゅっと圧縮された状態で核融合反応を起こし、水素がヘリウムに変わるとき、ものすごい熱と光を出すものと考えられている。さて、太陽の見かけの大きさは15分59秒で、ほぼ月の見かけに等しい。口径5〜6cmの望遠鏡に、専用のサングラスを取りつけて太陽を観測すると、表面に「黒点」と呼ばれる黒い模様らしきものが見える。黒点の一般的な形は、中央の黒い部分の「暗部」と、そのまわりを取り巻くうす黒い「半暗部」からなっている。しかし、小さな黒点では暗部だけとか、ごくまれに半暗部だけのものが現れることがある。黒点は、太陽内部から湧き上がる対流が、磁場によって抑えられてエネルギーが伝わらず、その場所だけ温度が下がるため黒く見える現象で、表面温度が約6000°Kであるのに対し、暗部は約4300°K、半暗部は約5500°Kと低い。黒点は黒く見えているが、それでも満月の50〜100倍の光を放っている。普通、黒点は群れをつくる傾向にある。これを黒点群という。太陽面を継続的に観測すると、東西に主要な黒点が並び、その中間に小さな黒点が点在するケースがもっとも多いことがわかる。黒点の見かけの位置は、太陽の自転のため(自転周期は約25日)、毎日約13.5度ずつ東から西へ移動していくように見える。一般的に、小さな黒点は寿命が短く、数時間から数日のものが多い。これに対し、大きな黒点は自転により見えなくなっても、約半月後、東の縁から再び姿を見せるケースもある。黒点は、およそ11年の周期で盛衰を繰り返すことがわかっている。黒点が多いときは太陽の活動が活発なときで、太陽面にフレア(採層の一部が、数分のあいだに急に輝きを増す現象)が起きると、その付近やコロナからX線、紫外線、電波やプラズマが飛び出し、短波通信が不通になるデリンジャー現象や、磁気嵐などを起こす。地味ながら、黒点の消長は太陽の活動を知る重要な観測で、200年以上も続いている黒点のスケッチは、小望遠鏡でもできる太陽の研究の基本といえる。
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