| 皆既日食の写真でよく知られているが、コロナのかっちは太陽活動の極小期には扁平に、極大期には丸く大きくなり、写真では磁場のためと考えられるような微細な流線構造が見られる。全光度は満月ほどであるが、内側ほど明るく、その部分は偏光度が大きく、分光的には何本かの独特のいわゆるコロナ輝線をもった連続スペクトルが現れる。これらの研究からコロナが光球の1万分の1ぐらいに希薄なガスで、しかも100万度以上の高温であり、その光は自由電子による光球の光の錯乱であることがわかっている。外側のコロナは光球と同じスペクトルを示し偏光も少ないことから、黄道光と同じく宇宙塵による光球の光の反射と見られる。前者が真のコロナでKコロナ、後者が見かけのコロナでFコロナという。コロナは両者の重なりであって内側ではK、外側ではFコロナがよく観測されるのである。約50年前にリオーのコロナグラフの発明があり、コロナの常時観測が行われるようになったが、皆既日食のコロナ観測はやはり重要である。 |