| 地球が太陽の周囲をまわる軌道上の、違った位置から恒星を見ると、その恒星は違った方向に見える。これが視差である。ある恒星Pから見て太陽Sと地球軌道の一端Eを結ぶ二つの線がなす角∠EPSをその星の三角視差、または年周視差という。三角視差の大きいほど距離は近く、小さいほど距離は遠い。三角視差の測定は、焦点距離の長い望遠鏡を使い、目的の星の位置を背景の暗い星を基準にして測定するのである。各種の測定誤差を取り除くようにしてはかっても、三角視差測定の可能なのは、せいぜい1000光年以内の星である。しかし三角視差の測定は現代の天文測定の中では、最も精密なもので、とにかく角度の0.001秒まで測定している。最近星ケンタウルス座αの三角視差は0”.760、大犬座のシリウスは0”.377である。 |