| 連星系をなす2星が我々の視線の方向にあって、食現象をおこすものを食連星という。光の変化に着目していうとき、食変光星という呼び方も多く使われる。食変光星の光度変化の精密な観測があると、2星の大きさの比や、表面光度の比、大きさを単位とした相互距離がわかる。これに視線速度の相互距離があると、2星の実際の大きさや軌道の大きさが計算され、食連星としての軌道が確定される。食連星はこのように恒星の実際の大きさや実光度、軌道等についての知識が得られる数少ない例であるから、恒星の性質を知る上にも、恒星の進化の研究の上にも重要な知識を提供するものである。食連星の軌道要素として示されるものは、周期、近星点通過の元期、軌道傾斜、昇交点の位置角、昇交点から近星点までの経度などである。 |