| 地球の周りを公転する人工天体。1957年10月4日のソ連のスプートニク1号が最初である。大部分は米ソ両国の打ち上げであるが、日、仏、英、などでも成功している。目的別に見ると通信衛星、気象衛星、航海衛星、種々の軍事用衛星、技術開発衛星、地球観測衛星などがあるが、天文学に特に関係が深いのは科学衛星である。地上で観測した軌道の変化から、地球の形や内部構造に関する情報も得られるが、搭載計器によって直接に上層大気の組成、地磁気、電離層、宇宙線、宇宙塵、太陽放射とスペクトルなどが観測できる。バンアレン帯や太陽風も衛星観測によって明らかにされた。宇宙船による月面調査、人工衛星による惑星の探測とともに、人工天体による大気圏外での天文観測からは画期的な成果が得られつつあり、米国のNASAは口径240cmの大望遠鏡衛星を打ち上げ、宇宙天文台とするスペーステレスコープ計画を進めている。 |