水素スペクトル
すいそすぺくとる

原子が温度上昇や他の電磁波や粒子の衝突などでエネルギーを得ることを、励起状態は普通長くは続かず、もとに戻る時にそのエネルギーは電磁波として放射される。これが原子の発光である。ところがその波長は1種類ではなくエネルギーの大小によってちがいが生じ、各線は等比級数的な美しい配列で並び、しかもその配列の系列は一つではない。すなわちどの元素もそれぞれに特有な波長の光を何本も出しているのである。スペクトルの可視部にあらわれる水素線はバルマー系列という系列に属するもので、波長の長い赤い方から強い順に並んでいて、α、β、γ、δ・・・と区別されている。太陽スペクトルの吸収線の中でも特に顕著なものとして知られているHα線とは、詳しくは水素のバルマー系列のα線を指す。Hαは波長6563Åで赤く強い線なので、太陽の単光観測に用いられる。以下順にHβ=4861Å、Hγ=4340Å、Hδ=4102Åとならび以下の線に弱い。水素は宇宙に最も多い元素なので、天体のスペクトルはまず水素線が注目され、その物質的状態を調べる目安とすることが多い。

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Team MAKyOS