脱出速度
だっしゅつそくど

地球を完全一様な球と考え、空気抵抗がないと仮定すれば、地表の物体が人工衛星となるための最低速度は水平方向に秒速7.91kmで、軌道は地表に沿った円軌道となる。これを人工衛星速度という。それ以上の速度を与えると、軌道は出発点を近地点とする楕円となり、速度が大きいほど軌道は長大となる。秒速11.2kmの速度に対しては軌道は放物線となってしまい、物体は2度と地球にもどらない。これを地球の脱出速度という。脱出した人工天体は無限の彼方に飛び去ろうとするが、太陽の引力につかまって、地球に対する速度が0となるような人工惑星となってしまう。脱出速度以上の場合には双曲線軌道で地球を脱出し、秒速16.7km以上を与えて地球の公転方向に進ませれば、人工惑星とならずに太陽系を脱出することができる。なお、一般に天体の脱出速度は、人工衛星速度(月の場合は孫衛星速度)の√2倍(=1.414倍)である。月の脱出速度は秒速2.4kmに過ぎないが、木星では60kmにもなる。火星では秒速5.0km、金星は10.3kmと地球より小さい。

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Team MAKyOS