未来のために
「桐島……俺さぁ桐島の事好きだったんだよね」
生まれて初めてされた告白は
誰もいなくなった教室という
なんともありがちなシュチュエーションだった――
お相手は仲が良いクラスメイト:桜沢 葵【オウサワ アオイ】
面白い奴で、バスケ部レギュラー。
女子陸上部部長の私とよくお互いに部活の大変さを語り合ったり、病院はドコがいいとか
友達好きな奴はアイツとか…
本当に色々話してた。
その葵が私を『好き』だといっている。
ってゆうか……葵ってモテるはず。なんだよね
今まで何人も告ったって聞いた事あるし
(付き合ったってのはないけど)
そんなモテモテ君が私を好き?
この私、桐島 伊織【キリシマ イオリ】を?
頭の中はゴチャゴチャだった。
あーもう何?コレ。考えるのもやだ
そんなパンク寸前の頭を振り絞って行き着いたのは
「いいよ、付き合っても。上手くいくかもしんないし」
だった。
「まじでっ?やったぁ……じゃあヨロシク彼女!」
「うん。ヨロシク……」
十四歳の夏。
初彼が出来た。
浮かれていた。そして、忘れていた
うちのクラスのほとんどの女子達が、葵が好きだという事
そして、私は皆に協力するって言っていたコト。
忘れていた。
そして、その場面を見ている人がいたのも知らずに
浮かれていたの。