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解放された郡山総一郎さん(32)は15日夜、母きみ子さん(55)に電話をかけ「まだ写真を撮っていないから、このままイラクに残って撮りたい」との希望を口にした。武装集団による拉致で、日本をはじめ世界中の人々を心配させた1週間。ようやく自由の身になったにもかかわらず、イラクに単身で「残りたい」発言に、反発、批判の声も上がりそうだ。
郡山さんは午後9時10分ごろに日本大使館に入ったあと、同25分ごろ、宮崎にいる母きみ子さんに国際電話。拉致から1週間、じっと安否を気遣い続けた母に、郡山さんは「まだ写真を撮っていないから、このままイラクに残って撮りたいと思う」と希望。「感謝の気持ちでいい写真を見せたい」と話したという。
郡山さんはアルジャジーラが放送した解放後のイラク聖職者協会からの中継映像でも、安どの表情を浮かべる高遠さん、今井さんの2人とは対照的に、私物とみられる一眼レフカメラをのぞく姿が目立った。
イラク情勢の悪化に伴い、日本人を含めた民間外国人の拘束が頻発する現状。イラクには現在もフォトジャーナリストを中心に10人以上のフリー記者が滞在中とみられる。滞在はあくまで「自己責任」となるが、政府内には「何かあった時の迷惑を考えてほしい」との声も。日本中が心配した郡山さんの「イラクに残る」発言は、国内の賛否を呼びそうだ。
母きみ子さんは同日夜、宮崎県佐土原町役場で記者会見。笑顔で「総一郎は皆さんに、一生かけて感謝しなければいけません」と話し「皆さまの温かい気持ち、激励、ありがとうございました。うれしくて今はそれしか言えません」と繰り返し頭を下げた。
その後、郡山さん宅には宮崎県の安藤知事も訪問し、家族に御祝いの言葉。祖母のフサ子さんも玄関先に出迎え「皆さんのおかげです」と目頭を押さえた。
http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/04/16/03.html
高遠さんは解放直後、「イラク人を嫌いになれない」と語り、事件で受けたショックにもかかわらず、イラクにかかわる活動を「続けます」と強調。フォトジャーナリスト郡山総一郎さん(32)も「(写真を)撮るのが仕事」と述べ、今後の取材活動に意欲を示した。
http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/04/16/03.html
イラクで解放された日本人人質側から今後もイラクで活動したいとの希望が示されたことに対し、日本政府内で16日、不満や戸惑いの声が広がった。
政府高官は「信じられない」と驚き、「どうしても(帰国が)嫌だと言うなら、イラクに亡命してほしい。あれだけ国費を使っているのだから損害賠償させたい気持ちだ」ときつい表現で今後の活動を控えるよう促した。
別の政府関係者も「またイラクに戻りたいと言っているようだが、今度は政府も保護できないと言っておく必要がある」と強調。外務省幹部は「特殊な環境にいて、世間の感覚がまだ分かっていないのではないか」と冷ややかな反応をみせた。
川口順子外相も16日午前の記者会見で「助かった命だから大事にしてほしい。退避勧告が出ている今はそういう(活動継続の)時期なのかどうか」と指摘した。
解放された3人は帰国を拒否したり、直ちに再入国する意向を強く主張しているわけではないが、政府高官らの発言は解放による安堵(あんど)感に加え、人質事件と自衛隊撤退論が結び付けられたことへのいら立ちが背景にあるようだ。(共同)
http://www.nikkansports.com/ns/general/f-so-tp0-040416-0029.html
小泉純一郎首相は16日昼、イラク人質事件で保護された被害者側からイラクでの活動継続希望が示されたことに対し「いかに善意の気持ちであっても、これだけの目に遭っても、これだけ多くの政府の人たちが寝食忘れて努力して、なおかつそういうことを言うのか。自覚をもってもらいたい」と強い不快感を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
同時に自衛隊派遣による復興支援を継続する方針に「変わりない」と強調。バグダッド近郊で拉致されたとされる2人に関しては「まだ確認がとれていない」とした。
保護の一報については、15日午後8時ごろに「これからテレビ放映がある」との連絡を受けて「しっかり確認しろ、未確認情報は流すな」と指示したと説明。そのうえで「本当に良かった。ほっとしている。犯人グループの要求には決して言いなりにならない、屈しないが、3人を救出しなければならない難しい仕事だった」と指摘した。
また「いろんな方面に働き掛けをした。各国、各政府の皆さんにお礼を