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![]() 真咲(てーさく) | I’m in love「美幸・・・!」 聞いたことの無い声が聞こえた。私が声のほうを振り向くと、そこにはスマートで、脚の長く、小顔で目の少し茶色い、肌の白い・・・私とそっくりな女性がぽつんと立っていた。 名乗り遅れましたが私の名前は美幸。この名前は私が乳児院入る前から付けてあった名前、らしい。「美しい幸せ」なんてありふれた名前だなあ、と思ってる。私を捨てた奴が、よくそんな名前付けれたなあ、と十七年間思い続けた。と同時にうらみ続けた名前・・・ 「お母さん!?」なんて心の中で叫んだ。直感的に、「私のお母さん」っぽかったから。しかも名前まで・・・本当のお母さんだったらいいのに。 しかし、予感は外れた。 「あら!すみません!私の近くにいるはずもないのに・・・人間違いね。ごめんなさい!」女性は早口でそう言い、すたすたと去っていった。夏の青い風が後を追いながら・・・ なぜか、寂しい。 もし、本当のお母さんが私に会っても自分の子供とは分からないでしょうね。 その瞬間、寂しくなった。苦しくもなった。こんなことが私にとって寂しいなんて・・・悔しくって涙ぐんだ。 ・・・続く。 👍 [No4] 2004/09/08 20:59 ![]() |
I’m in love毎日遊びまわって夜遅くに家帰っても叱ることはできない。親は。 なぜなら、「本当の親でもねぇお前らがあたしん事叱る権利なんかあんのかよ!」って怒鳴れば何も口出せない奴らだし。 だから今日学校をサボる。休むんじゃない。一応有名私立校だけど、私みたいな落ちこぼれには起こる気にもなんないんだろうな。 私には怖いものさえないんだ。持ってないんだ。持てないの。それもすごいでしょ? でも・・・私が「孤独」というものが、どれほど怖くって、恐ろしくって、そして何より「寂しい」と感じるなんてことがあるなんて思いもしなかった。 この私が「寂しい」と思うなんて・・・ ・・・続きます。 👍 [No3] 2004/09/08 20:37 ![]() | ![]() 真咲(てーさく) |
![]() 真咲(てーさく) | I!m in love七月。夏の日差しが眩しい。桜並木の桜は、緑色の若葉だけ残ってて私の白い肌がアマガエルの様な色に染まってる。 高校二年生になった私。白いシャツに、紺と青のチェックのネクタイとスカート。それに暑いのに紺のハイソックスに茶色のローファー。平凡にどこにでも有りそうな夏服を着て、教科書さえ入っていないボロボロのスクールバックを肩にぶら下げて、今日も退屈でたまらない学校をサボる、つもりだ。 両親は、いない。私は二歳まで乳児院で育った。そして知らない夫婦が私を奴らの家へ連れて帰った。本当の親でもない、血のつながりさえ無い親が私を見て「かわいい」「かわいい」と誉め、子犬をしつける様な育て方をされた。 そしてそのせいだか私は、本当の親を知らない、分からない事が普通でない事をヒステリックに思い、ヒステリックに育った。 ・・・続きます。 👍 [No2] 2004/09/08 20:25 ![]() |
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