札幌テレビ塔
札幌テレビ塔は、昭和31年12月、NHK札幌総合テレビが開局したときにその送信所として建てられた。
だが、同じ頃、道内初の民放テレビである北海道放送(HBC)は、手稲山に送信所を完成させた。そして、HBCは開局当初から手稲山より電波を送信している。
テレビ送信所は標高が高いところに置けば遠くに電波が飛ぶので、130メートルの札幌テレビ塔と1000メートル以上の手稲山とでは明らかな差があった。
そのためNHKもそれにならい、昭和37年に手稲山に送信所を移転した。
札幌テレビ(STV)は開局当初、テレビ塔が送信所だったが、この局も後に手稲山に移転している。(移転時期は不明)
現在の札幌テレビ塔は、NHKテレビの予備送信所となっている。また、FMの「札幌大通」中継局として、常にFM電波が出ている。
(FMノースウェーブ:77.2MHz、AIR-G’:79.2MHz、NHK-FM札幌:81.6MHz いずれも出力10W)
おそらく、手稲山の陰になる地域に向けて送信しているのだろう。
しかし、いくら標高が高い手稲山とはいえ、遠くの根室や稚内まで電波が届くというわけにはいかない。
このため、道内を7つの地域(札幌、函館、旭川、帯広、釧路、網走、室蘭)に分け、そこを結ぶマイクロ回線を使って番組を送信している(これは、東京キー局が地方局に番組配信するのと同じ仕組み)。
だが、北海道のテレビ局はそのためにマイクロ回線の使用料を払わなければならず、音声を1チャンネルしか使わなかったり、深夜の番組配信をやめることで使用量を削減している。
札幌地区以外の民放がモノラル放送しかしないことや、深夜放送をしない理由はここにある。
HBC開局当初は、まだ道内にマイクロ回線ができていなかったので、帯広あたりでは巨大アンテナを建てて、手稲山からの電波を受信し、再送信していたそうだ。
札幌の観光名所とはずいぶん話がそれてしまった。