No4
元々はコンピュータ技術に極めて精通した人に対する尊称。
単にコンピュータに詳しいというニュアンスではなく、コンピュータシステムを骨の髄までしゃぶり尽くしているコンピュータ技術の申し子といった感じで用いられる言葉であった。
しかし、彼らの尋常ならざる探究心が災いしたのか、現在では専ら「不正にコンピュータに侵入し、情報を盗んだりシステムを破壊したりする人」という不名誉な意味でこの言葉は一般に知られるようになってしまっている。
これに抵抗して特にUNIX派の技術者たちが「クラッカー」という言葉の使用を強力に推進しており、コンピュータ技術に関する知識を不正に利用する人間達を「ハッカー」から切り離そうとしている。彼らの影響力が特に強いネットの世界にあっては迂闊にこの「ハッカー」を「間違った意味で」使用すると袋叩きに遭いかねないので注意が必要だ。
ただ、ネットの世界を一端離れてしまうとこの抵抗運動も空しいもので、テレビのキャスター達がしつこく「ハッカー」という言葉を「間違った意味で」使っている所を見るとマスコミは「クラッカー」という用語を意地でも受け入れない構えのようだ。
冷静に見て、今後「クラッカー」という言葉が普及する可能性は極めて低いだろう。
