蓮池上等!!
蓮池さん中大復学へ 秋にも「努力、子に見せたい」
北朝鮮による拉致被害者で、新潟県柏崎市の蓮池薫さん(四六)が、拉致された昭和五十三年七月当時に在籍していた中央大学法学部に、関係者を通じて「復学願」を提出していたことが二十七日、分かった。中大は平成十年六月、本人の意思が確認できれば、復学を受け入れる方向で審議することを決めている。蓮池さんは「今秋から復学したい」としており、近く大学側が正式に審議し、二十六年ぶりの復学が実現する公算が大きい。
復学願は八月下旬、関係者を通じて、中大の金井貴嗣法学部長あてに提出された。蓮池さんは復学願の中で「子供の将来も考えて出した結論として、まず私自身が母校中央大学に復学し、親として一生懸命努力する姿を子供たちに見せたいと思います」などと理由を記している。
関係者によると、蓮池さんは今秋からの復学を希望。毎年十一月上旬に中大で開かれる学園祭「白門祭」を、今年は「中大生」として迎えることを望んでいるという。
蓮池さんは五十三年七月、夏休みで帰省していた柏崎市の海岸付近で、当時交際していた妻の祐木子さん(四八)とともに北朝鮮に拉致された。法学部三年生だった蓮池さんの部屋の机の上には宿題の「手形・小切手法」のリポートが残されたままだった。
両親は失跡後も学費を払い続け、休学手続きを取るなどしていたが、中大は学則に基づき、蓮池さんを除籍した。
両親は拉致問題解決の機運が高まり始めた平成十年五月、「息子が帰国できたあかつきには、何とか法学部の学籍を回復していただきたい」と中大に請願書を提出。中大側は翌月、法学部教授会で「本人に復学の意思があることが認められれば、受け入れる方向で審議する」ことを全会一致で決め、教授会の決定事項を学部長会が追認し、大学として復学のための実務的な検討に入る方針を決めていた。
蓮池さんは十四年十月に帰国。今年五月二十二日に二人の子供が北朝鮮から帰国してから三カ月が経過し、家族そろっての生活が軌道に乗り始めたことから、復学を決意した。