空の花に涙
ドーンッパチパチ・・・
花火の音がうるさいほど耳に響く。
「ふぅー・・・。」
去年はユウマと花火したなあ・・・。
うん。ちょうどこの時期。私の記憶がヨミガエル―。
去年―――。
「絵乃~!!火つけろよっ!!」
近所の公園で花火の用意をする私たち。
もちろん、2人だけで。だって付き合ってるもんね。
「つけたよ!ねー!!はやくしよお!!」
「うっせえなあ!!・・・おっ!将ぉっ!!」
ユウマは公園の入り口に走っていった。私をおいて友だちの元へはしったユウマ―――。
私はすねたわ。だって、私より友だち!なんだもん―。
「おい!絵乃・・・?」
ユウマの声!やっと来てくれたわあ!
「なあに?ユウ・・・」
「こいつらもいいだろー?」
ユウマの後ろに・・・・友だちが。
いや!!せっかく二人きりなのにぃ!なんていえない。
「うん・・・。」
花火が終わっても、ユウマは友だちとしゃべってる―。
私なんか無視してさあ。もうやってらんない。
「先に帰るね。」
ここでふつう、『まてよ!』っていって追いかけてくるでしょ?
なのにユウマは・・・・
「おー!気をつけて帰れよー。」
だってさ。
私の去年の夏は涙でおわったのよ。
今では新しく彼氏がいるんだけど、もう花火はしないわ!