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![]() 蒲公英 | 第三話「う・・・」 私は、鼻にツーンと来る匂いで目を覚ました。 隣には、深夜がいる。 着いててくれたんだ・・・。 「し・・」 私は途中で言葉を遮った。 深夜が、椅子に座って寝ていたんだ。 そっと頭を撫でようとした・・・。 『地球が消えてなくなっちゃうよ』 今度は声だけだった。だけど雑音が入ってなくて、しっかりしてた。 それにこれは・・私の声? 「痛いっ」 私はそっと頭を押さえた。 激痛が走った・・・。 なんだろう、いつもとは違う。 嫌な予感がする・・・。 「んぁ・・起きたんだ。」 深夜がそっと目を覚ました。 ボサボサの頭に手ぐしを通すと、スッと立ち上がった。 「無理すんなよ。」 そう言うと深夜は、私の手をきゅっと握ってくれた。 体温が上がっていくのが自分でもわかった。 でも、私そんなに弱くないよっ 「やだ!!」 心と体が裏腹に・・・。 刹那。この瞬間、東京の隅で、大きな爆発が起きたことはまだ誰も知らない。 👍 [No6] 2004/10/31 12:01 ![]() |
![]() 蒲公英 |
![]() 蒲公英 | 第二話「ん・・・。あ、千里じゃん!見てくれてたんだ!」 そう言って、タオルで汗を拭きながら深夜が走ってきた。 深夜は私の幼馴染で、唯一私が未来を見れるということを信じてくれている人だ。 「ん・・。お疲れさん!」 私は、元気に答えた。 ホントは見たくもないもの見てくたくたなのに・・。 「いいよ、無理しないでさ。俺にもっと頼れよな?」 深夜は、そういうとニッと微笑んだ。 何気ない気遣いがとても嬉しい・・・。 「んっ・・!」 私は苦笑しながら、更衣室に向かう深夜を見送った。 本当は微笑んであげたいのになぁ。 「なによ・・あんな怪しい女と仲良くしちゃって。」 一部の女子達は、私を睨みながらそう呟いた。 だけど私の前では明るく振舞っているのだ。 まぁ、いいんだけどね。未来が見えるなんて女と、本気で仲良くしてくれる人なんていないだろうし・・。 きっと、深夜も・・・・。 ’教室’ 「ねぇ、深夜?ここわかんないんだけど・・・。」 私は、ノートを持って深夜の元へ行った。 『ガー・・・』 まただ。 だけど今日はいつも 👍 [No4] 2004/10/30 20:45 ![]() |
第一話「キャー!!がんばって深夜くんー!」 女子たちの声援が体育館に広がる。 中学校のバスケ部の試合中なのだが、この学校は3ポイント負けている。 しかし残り時間はあと二分、もう無理に決まっている。 『ガ・・・きゃぁ・・や・・た・・』 ボヤけた映像に、ガーガーと言う音で途切れてしまう音、声・・・。 喜んでる深夜と女子達。 『ガー・・勝ったのはガー・・・やっぱ努力の成果かなガー・・・』 あ・・勝つんだ。 そう、私は未来が見える。 一通り見てしまうと、瞳をそっと閉じる。 そうすれば私は見たくもない未来から逃れられるんだ。 「きゃーー!!」 現実に戻ったその時、女子達が叫んだ。 ロングシュートが決まった。深夜のだ・・・。 そのため、うちの学校に3ポイント追加される。 そしてもう一人の男子が見事シュート。 うちの学校は勝った・・・。 なぜこうも正確な未来が見えてしまうのだろうか。 「嫌だな」 まるで、この地球が滅びてしまう瞬間も見えてしまいそうで・・・・・。 怖かった。 👍 [No3] 2004/10/30 18:40 ![]() | ![]() 蒲公英 |
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