.
1994/9/9
兵庫県龍野市
揖西(いっさい)西小
内海平くん(小6・11)が、担任(46)に体罰を受けた夜、自殺。
1996/9
龍野市を相手に7035万円の損害賠償を求めて提訴。
1900/1
神戸地裁姫路支部
1審勝訴
3790万円の支払い命令。
殴打行為を懲戒権の行使とはせず、単なる暴力とした。
自殺と体罰の因果関係を認容。
教師による体罰が自殺の原因として行政責任を認められたのは初めて。
経緯
9/9 3時限目に、担任のA男性教師(46)は、運動会のポスター描きを、翌週月曜日提出の宿題として平くんらに課し、図柄2種類、文字1種類のプリントをサンプルとして平くんらに配布して、ポスターの描き方の指導を行った。見本に限らず自分で考えて描いていいと言うと、平くんが「先生、ビストルでもええん?」と質問してきた。担任は、「それ、ええなあ。先生やったらピストルだけじゃなくて、人のシンボルとピストル描いてピストルの先に煙も描いて、その中に秋季運動会と書くよ」と言って、黒板に図柄を描いてみせた。
第5時間目が終了した放課後の教室には、平くんを含めて少なくとも7名の児童が残っていた。その時、平くんが自分の席に座ったまま、A教師に、「運動会のポスターの絵、自分で考えたんでもええん」と質問した。教師は「3時限目に説明したやろ。何回同じことを言わすねん」と大声で怒鳴り、利き手の左平手で平くんの頭丁部を1回、続けて両頬を往復で1回殴打した。
その後、A教師は一旦、教卓のほうに戻りかけたが、その時、平くんが他の同級生の方を見て照れ笑いを浮かべたのを見て、馬鹿にされたと思い立腹して、再び平くんの正面に立って、「けじめつけんかい」と怒鳴りながら、再び、利き手の左平手で頭頂部を1回、続けて両頬を往復で1回殴打した。(教師は3本指で手加減して殴ったと主張するが、叩いた音が周囲に聞こえるほどの力でなされ、殴打の結果、平くんは口内を切り、出血するほどだった。)
殴打後、平くんはうっすらと目に涙を浮かべて教師の方を睨んでいたが、A教師はそのまま、平くんに何の言葉をかけることもなく、ソフトボールの指導に行ってしまった。(暴行事件が起きたのは午後3時頃)
その後、帰宅した平くんは、家族の誰とも顔を合わせることなく、裏山で自殺。(死亡推定時刻は午後4時頃)